最後に、今回のアンケート調査を自分なりにまとめたいと思います。
学生、若手の海外留学に対する感じ方として、「語学力、経済面について不安が大きい」ということがあると思います。
それに対して、留学経験者たちのアンケートでは、
・意外に語学能力は楽監視している。
・必要な英語能力は目標としてTOEIC 700点くらい。
・留学した人たちの英語能力は留学後には確実に伸びている。
・経済面について、留学経験者たちもやはり苦しいと思った。
・留学前の貯蓄としては、平均700万円くらい。
・やはり経済面が最大のデメリット。
・モントリオールの治安に関しては安全だと思う。
・家族は連れてきて良かったと思う。
楽しく実りある留学生活を送るためには、経済面をなんとか克服できるように頑張ることが必要だと思います。日本の所属先からも給料がもらえる方はかなり状況が違うと思いますが、やはり奨学金・助成金を獲得する努力をすることが大切だと思います。
実際に、僕も最初の1年目はケベックのフェローシップのみであり、かなり貯金を使いましたが、2年目と3年目はいろんなところに応募したうちのいくつかの助成金があたり、少し余裕のある生活ができるようになりました。
そのためには、
・実績作り、論文をなるべく書くこと
・計画書をうまく書くこと
・推薦状についても魅力ある人物に移るように書く(書いてもらう)
・奨学金・助成金には年齢制限や博士号取得してからの年数制限があることが多い。したがって、あまり考えすぎて留学時期を逸しないようにする。
・とにかく、なんでも応募する。
ということが大切なように思います。
このアンケートが若手の方たちの何かのお役にたてれば幸いです。当たり前だろうと思われる結果もあったと思いますが、これが現実です。
やはり、努力なくして実りある楽しい留学生活は送れません。
今後、海外留学を考えている方たちが、素晴らしい経験を得て、大きく羽ばたいていけるように、心から願っています。

モントリオール留学中に、ほんとに小さな学会でしたが、Best presentation awardをいただきました。
本賞は、発表とディスカッションをレフリーが見て、点数を付けた結果で発表されました。
留学前には、英語でのディスカッションもほとんどできませんでいしたが、3年間の留学で成長できたなあと感じることができ、非常にうれしかったです。
皆さんにも是非、研究で論文を書くというだけでなく、素晴らしい経験ができるように頑張ってください!