山陰骨粗鬆症フォーラム、島根代謝・内分泌研究会

9月13日木曜日

 

松江にて山陰骨粗鬆症フォーラム~エディロール発売1周年記念~が開催されました。

 

特別講演は2題あり、

 

鳥取大学医学部保健学会 萩野 浩 教授 

「脆弱性骨折の新たな予防戦略」

 

当科(島根大学内科学第一) 杉本 利嗣 教授 

「内科の観点からみた新しい骨粗鬆症治療のパラダイム」

 

萩野先生からは、脆弱性骨折の予防、ひいてはADL/QOL、生命予後を守るために、最初の脆弱性骨折の発生に十分注意していないといけないということ。どこの部位であれ一度でも骨折が起こると、2度・3度と次にはさらに大きな骨折が起きうるというとても重要なメッセージがありました。

 

杉本先生からは、近年注目されている生活習慣病と骨粗鬆症との関連性、骨質の重要性、骨質に関連する因子や大規模スタディの解析などについて、詳細であるがわかりやすいお話を聞くことができました。

 

また、両先生からはエディロールの発売1周年記念ということもあり、エディロールの他のビタミンD製剤との違いや有用性などについてもお話がありました。確かに、これまでの補助薬として位置づけられてきたようなビタミンDとは違い、目に見えて結果に表れる効果の強い“薬剤”であることは明らかであり、さらに他の骨吸収・形成薬との併用も期待されることから、エディロールはかなり広い適応範囲がある印象があります。また、骨への作用としてのミニモデリングという新たな概念の発見もあり、ますます骨の分野に期待が集まる印象がありました。

エディロールはまだ発売1周年であり、これから臨床でのエビデンスが蓄積されてくる薬剤ではありますが、期待が大ですね。

 

 

9月14日金曜日

 

出雲にて第5回島根代謝・内分泌研究会が開催され、特別講演として慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科の伊藤裕教授が「血管は若返る~メタボリックドミノの真実~」という題名でお話をされました。

 

伊藤先生は早くから内臓脂肪肥満に基ずく代謝異常に注目し、日本でメタボリックドミノという概念を提唱し、広めた先生であり、大変ご高名な先生です。

 

今回の講演は血管ということがテーマであり、特に高血圧症や慢性腎臓病、心血管疾患などが話題の中心であり、そして日常診療での適切な薬剤の選択や、病態の把握などについても解説があり、非常にためになるお話でした。

 

会の終了後には、伊藤先生と当科教授、医局長と一緒に会食をする機会をいただき、たっぷり2時間近く、お話をさせていただきました。伊藤先生は当科の前任教授加藤譲先生とも同門であり、京都大学や慶応大学のことや伊藤先生が書かれた書籍などについても雑談に交えて色んなお話を伺うことができ、非常に楽しい会でした。

 

講演での学術的な話だけでなく、会食中にもいろんなお話をしていただき、非常にためになった一日でした。

ますます前を向いて頑張ってまいりたいと思います。